本気で転職を考えているなら、在職したままで転職活動をする方が絶対に賢いやり方です。
余裕をもって多くの情報を集めることができ、より条件のいいところを冷静に判断できるからです。
新卒で入社したものの、どうも自分には仕事が合わない、あるいは同僚や上司とうまくいかない、などの理由で早々に転職を考えることもあるでしょう。
そんなとき、ただやめるタイミングを見計らって適当に時間をつぶしていたのでは、たとえ転職してもうまくいきません。
たとえば、電話の対応の仕方や取引先との商談の仕方など、何かひとつでもいいから、「きちんと身につけた」といえるものを持っておきたいものです。
また、自分の部署だけでなく、ほかの部署の人とも友達になって、会社全体の動向についても把握し、仕事の進め方や流れについてできるだけたくさん吸収しておくこと。
こういうノウハウが、転職したときに思いがけず役立ってくれることも多いです。
事務系や技術系のように、普段会社にこもりきりで仕事をする人は、なかなか思うように転職に関する情報を集められないものです。
だから、こういった人は、いまの仕事を生かして就職活動をした方がいいです。
たとえば、勉強して国家資格を取得し、それぞれの資格団体に加入するのもいいでしょう。
団体にはいろいろな企業の人が属しているので、そのなかで交遊を深めると、自然にいろいろな情報が入ってくるようになります。
仲良くなれば、「いまうちの会社、人を探してるんだけど、どう?」なんて声をかけてもらえることも結構あります。
いろいろなところにチャンスは転がっているものです。
出産で退職した主婦、ただの惰性で就職した企業のなかで将来の見えない人たちが、再就職・転職などを考えるとき、強い味方になるのが特殊技能や資格です。
各種専門学校や専門の講座があれこれ開かれていますが、時間がとれなかったり、授業料が高いという理由から、どれも自分には無理とあきらめていては就職への道は遠いでしょう。
自治体がいろいろな技能や資格取得のための講座を開いていて、週末だけとか昼間の短期間だけの開催で、広く生徒を募集することがあります。
いま、人気なのは、パソコン講座ですが、公共施設での講座は順番待ちが出るほどの大人気となっています。
各施設にチラシが置かれるほか、新聞に折り込まれる自治体からの広報などに受講者の募集案内が掲載されるし、インターネットのホームページで告知している自治体もあります。
実際の就職活動以前に、それに役立つ技能や資格取得の情報も、人より早く手に入れる熱意が必要です。
仕事の忙しい時期は、会社に迷惑をかけるからなるべく避けるなど、円満に退職するためのタイミングを見計らうのはなかなか難しいものです。
しかし、それに加えて、採用する側のタイミングまで考えないと思わぬ損をしてしまいます。
一般に、企業の求人数が増えるのは、1〜3月と、7〜9月です。
新年度の事業拡張に備えたり、ボーナスをもらってやめた人の補充のためです。
募集が増えるこういった時期なら、自分の希望する条件に沿って複数の企業から選ぶこともできます。
逆に求人数がグッとと少なくなるのが4月と12月です。
こんな時期に転職するのはもったいないですね。 |