面接で自己PRをするときに、強い印象を与えたくて、奇妙なエピソードや体験を選んで披露したがるのはやめたほうがいいでしょう。
問題なのは、エピソードの特異性ではなく、生活のなかでの些細な出来事でもいいので、それをどう考えどう処理し、それがいまの生き方、人生観、仕事に取り組む姿勢にどう結びついているかということです。
たとえば新卒の場合でしたら、企業が知りたいのは学生時代をどんな目的意識をもって過ごし、結果としてどんな人格が形成されたのかということです。
面接での質問で、こちらがまじめなに真剣に答えたことに対して、面接官が自然に微笑んだり声をあげて笑ったりすることがあるかもしれません。
だからといって、わざとギャグを言って笑わせるのは、その場ではウケがよさそうに思えても、実際の合否判定のときには、軽薄の烙印を押されて落ちかねません。
あくまでも自己PR、志望動機に重点をおいてアピールするチャンスが面接である、と心得ましょう。
高卒者と大卒者が同じ採用試験を受けるような場合には、往々にして高卒者のほうが対抗心をむき出しにしてしまう場合もあるかもしれません。
同じ学歴でも有名校出身者に対して、他校出身の者が反感をもつこともありうるのです。
しかし、同じ試験を学歴の違う者同士が受けているということは、その会社はもともと学歴にはこだわらない実力優先の場所であるとみることもできます。
また、同じ職場に入ってしまえば、ただの同期であります。
大学に行かない理由がなんであっても、会社にとってはあまり関係ありません。
面接ではひがみと受け取られそうな態度や言動は慎むよう心がけましょう。
本当の勝負は、入社してからの仕事ぶりです。
面接試験直前になって、マニュアル本を何冊も読んでとりあえず丸暗記。
そんな甘い考えはまったく通用しません。
面接官は、何千人という就職希望者と会ってきています。
一夜漬けの本の受け売りかどうかは、面接官は簡単に見破ってしまいます。
大切なことは、自分の目標や適正についてじっくりと考え、自分の言葉でありのままを話すことです。
|