辞表(退職願)とは、労働者が会社側に対して職を辞したいという主旨のことを申し出るための文書のことです。
法律的にも非常に重要な文書で、もしも万が一トラブルになり、裁判沙汰になったときに最も重要な証拠書類にもなりうるものです。
ですから、辞表(退職願)は、直筆に書くのはもちろん、本人の字で署名・捺印をし、さらにコピーと写真をとっておくことも重要です。
また、法律上、労働者が辞表(退職願)を会社側に提出した場合、会社側はこれを拒否することはできないことになっています。
会社側ががんとして受け取らない場合には、内容証明郵便で退職届を郵送するという方法もあります。
退職願の提出時期については、意外にも「労働基準法」には提出時期云々の記述はありません。
「民法」の方に、「最低2週間前に提出」となっています(民法627条1項)。
要するに、労働者は辞表(退職願)を提出し、退職の意思表示をした日から2週間が過ぎなければ退職できない、ということです。
辞表(退職願)を出してしまえばもう会社に行かなくてもいい、というわけにはいかないのです。 |